中検準一級二次試験(口試)めも

2023年11月実施の第110回中国語検定準一級を受験して合格しました。

2015年11月試験で2級に合格してから特に中国語学習はしてなかったのですが、毎日中国語ドラマ見つつ中国で生活してる中でそれなりに進歩した感覚があったので、現在地確認として受けてみることにしたのでした。

いわゆる"中国語学習"はしていないので学習方法は共有できないのですが、二次試験の内容に関しては過去問や対策テキストがなく、先達の皆様がブログに残してくださっている経験談に大変お世話になったので、私も参考までにそれだけ残しておきたいと思います。

しかし試験から3週間で内容もうだいぶ忘れていて、終わってすぐメモっとくんだったと後悔…。

試験開始

 試験10分前までに指定されたzoom会議URLに入室して待機、予定時間より少し早めに始まりました。試験官は日本人(男性)・中国人(女性)の2名。この時点で緊張MAXです。日本語で名前と受験番号を聞かれるので答えた後、中国語で簡単な自己紹介をしました(採点外)。内容はある程度考えていたのですが、緊張したのでめちゃくちゃ噛みました。笑ってごまかしました。

①コミュニケーション能力

 質問に答える形で会話のキャッチボール。人によっては2問以上あったようですが、私は1つの回答でよく喋ったからか1問だけでした。最初の質問はうろ覚えだけど「若者が旅行に行くことについてどう思いますか?」みたいな感じ。

 (うわ、フワッとした質問…)と思いつつ「どう思う…いいんじゃないすかね、個人的にも旅行好きです。」と答えると、「これまでどこに旅行に行きましたか?」と追加質問が来ます。

 「メジャーな観光地より田舎で民宿とかに泊まるのが好きです。田舎の人は何ですかねこう、あー、うーん………怎么说呢…とにかく都会の人とは違うというかゆっくりというか、すみません緊張して頭真っ白になっちゃって(アッハハ」みたいなガバガバの回答で25点満点だったので、スラスラは話してないけどコミュ力という点では良かったぽいです。試験官の先生もつられて笑ってくださり、ここでだいぶ緊張がほぐれて助かりました。

②訳す力

 「会議に間に合わなければ、必ず電話を下さい。」のような、準一級の一次試験を突破しているレベルの人なら落ち着いて答えればそんなに難しくない短文翻訳が日中/中日それぞれ2問ずつ。焦らず整理して答えられるかどうかがポイントな気がします。「如果赶不上会议,一定要跟我打电话。」と初心者向けリスニングのように一節ずつゆっくりスピードで回答しましたが、こちらも25点満点いただきました。

③表現力

 即興1分スピーチという母語でも苦手意識のあることで、一番不安だったのがこれ。ここだけ直前に1時間ほど準備したのですが、予想以上に最後まで全く手応えのないまま「何とかなれ」精神で本番に挑みました。幸いなことに、直前の事前準備でやったテーマに近いものが出題されたため、無理矢理感がありつつ何とか乗り切りました。

 テーマは3つの中から「私と外国語」を選び、1分間の準備を経て(メモOK)、1分以上2分未満で話します。私は中国語との出会い(≒推しとの出会い)から始まり、私にとっての外国語とは世界を広げてくれるものです、のようにまとめました。23/25点と、2点の減点ポイントは構成の問題か語法の問題か何だったのか気になります。

④総合

 ①~③の総合点。こちらも23/25点と高い評価を頂き有り難い限りです。最後に中国人試験官の方に「中国語を学ぶきっかけになった俳優が誰か聞いてもいいですか?」と(もちろん中国語で)聞かれたので、「李连杰です!!!ちなみに今一番好きなのは张译です!!!」とクソ早口で答えたら「好的,再见」で終わりました。そこ答えといて続き語らせてもらえないのオタク的にはつれ~よ~!

まとめ

 準一級の二次試験は合格率97.5%(第110回)と、普通にしていればまず落ちることがない試験ですが、出題内容を事前に知っておくことで余裕を持って挑めると思うので参考になれば幸いです。私は中国在住かつ仕事で中国語を使う機会があるのでその点は有利だったと思いますが、日本で勉強していた時分に面接でいきなり中国語で話せと言われて頭が真っ白になった経験があります。もし普段アウトプットの機会があまりないのであれば、試験前にまとまった時間中国語オンリーで話す機会を設けておくのは必須でしょうね。(外国語ってちょっと使わないと口から出てこなくなりますし、逆にちょっとまとめて使うとスルスル出てきて上手になったような気持ちになる、不思議なものです。。)

その他

Posted by Fal